honuakyon’s blog

自由な発想って頭の中もリフレッシュするんだなぁ😊

母の旅立ち

まるで夢でも見ているような不思議な感覚。最愛の母が天国へ旅立った3月11日。この日は東日本大震災の日でもあり、多くの犠牲者が出た歴史に残る日でもあった。コロナ禍で3年以上、実家へ帰省してなくて、高齢者施設に入居していた母とはずっと面会していなかった。定期的に送られてくる写真や動画が唯一、母の表情を知る架け橋だった。ずっと会いたかったけど、高齢者施設だし、もし感染させてしまったらと思うと怖くて行けなかった。我慢したよ、マジで。月日が経ち、ようやく見えてきた明るい兆し。気候も穏やかになったことだし、久しぶりに帰省して面会に行くことを決め、飛行機の予約も済ませ、指折り数えた当日の朝。始発便の飛行機も久しぶりだった。青空で暖かな小春日和。搭乗手続きを済ませて機内へ。シートベルト着用のアナウンスが流れて、いざ福岡へ。着いたら次は九州新幹線で熊本までの長旅。でも気持ちは早く会いたくてワクワクだった。いくつになっても母は母。愛情は変わらないものだ。しかし、状況が一変したのはその直後だった。離陸する前だったので、まだ携帯電話は繋がる圏内。そこへLINEメールが届いた。普段、殆どメールのやり取りをしない弟からだった。姉からも着信があったが電話は取れず、LINEが届いた。なんか嫌な予感が頭をよぎった。まさかと思ったが的中した。何度も読み返したメール。頭が真っ白になり、身体が震え出したことを今も鮮明に覚えている。「嘘やろ〜」「なんで今日なの〜」「マジか〜」と信じられない現実に動揺を隠せなかった。窓から見る上空はとても綺麗な青空なのに心がついていけなかった。実家に着いて直ぐ母の元へ。嘘のような現実。悲嘆しながら安らかに眠っている母の顔はすごく穏やかだった。とても死んでいるとは思えない優しい顔。しかし頬を触ると冷たくなっている。やっぱり現実なんだと受け入れた。身近な人が亡くなることはこんなに辛いのか。でも避けて通れないのも運命。只々俺を産んでくれてありがとうと手を合わせた。貧乏だったけどしっかり育ててくれてありがとう。親孝行出来なかったけど、母ちゃんと過ごした思い出はこれからも忘れることはないよ。だからずっと天国から見守っていてほしい。俺、頑張るから。